同値類・商集合

集合\mathbf{X}の元x,yの間に、関係\mathbf{R}があるとき

x\sim y

と書く。関係\mthbf{R}が次の3つの条件を満たすとき同値関係という。

  • \forall x\in\mathbf{X},x\sim x(反射)
  • \forall x,y \in\mathbf{X},x\sim y\Rightarrow y\sim x(対称)
  • \forall x,y,z \in\mathbf{X},x\sim y\wedge y\sim z \Rightarrow x\sim z(推移)

また、このときx\sim yxy\simについて同値という(中略)一つの集合を同値類に分けるとは、一定の基準によっていくつかの小集団(部分集合)に分割することに過ぎません。その際の小集団への分割のルールが「同値関係」であり、分割されて得られた一つ一つの小集団が「同値類」です。

\mathbf{X}の同値関係\simによる同値類をそれぞれ一つの元とみなして、これらの元からなる集合を\mathbb{X}\simによる商集合といい\mathbf{X}/\simと書く

これだけは知っておきたい数学ビギナーズマニュアルより

同値関係・同値類・商集合などビギナーの自分にはとても解りやすい一冊。

数学ビギナーズマニュアル 第2版数学ビギナーズマニュアル 第2版
佐藤文広

日本評論社 2014-02-20
売り上げランキング : 272988

Amazonで詳しく見る by G-Tools